看護師といえば採血、というイメージがあるほど、看護師にとって採血は基本的な業務の1つですが、採血に苦手意識を持っている人も少なくありません。時間がかかれば患者さんの負担も増してしまうので、なるべく1回で成功できるようにスキルを身につける必要があります。
患者さんの静脈から血液を採血する目的は「病気の診断や治療方針を決める際の資料にする」「患者さんの病気の経過や状態を知り、治療効果を判定する」「看護活動の資料」などです。
採取した血液は血液学的・生化学的・血清学的・微生物学的に検査しますが、採血を行う上で重要なのは、食事や運動など測定値を変動させる要因をできるだけ取り除いて血管を怒張させ、溶血させないことです。採血は痛みが伴うので不安に思う患者さんも少なくありません。患者さんの負担をできるだけ少なくするためにも、1回で上手に行えるスキルを身につけておく必要があります。
「採血が苦手だ」という看護師も少なくありません。なぜ苦手なのか、その理由について見ていきましょう。苦手な理由は様々ですが、注射針や血液に対して恐怖心を持っている、血管の感覚がわからない、スムーズにできない、ブランクがあって自信がない、などを挙げる人が多いようです。針や血液に対して恐怖を感じる場合以外はコツさえつかめばすぐに上達します。「苦手だから」と最初からあきらめず、採血が上手にできる人のやり方を見て勉強しましょう。
採血は様々な場面で行われています。例えば、病棟の場合は入院時・手術後・退院前・経過観察中などに行われています。基本的に朝食の前に行うため、夜勤の看護師が担当するケースが多いようですが、苦手意識があるとなかなか上手くいかないのでどうしても時間がかかってしまいます。しかし、患者さんの負担を考えると採血にそれほど多くの時間はかけられません。スムーズに進めるためにはどうすればいいのでしょうか。
患者さんの状態を把握するための重要な医療行為ですが、針刺し事故や感染症のリスクなどもあるため苦手意識を持っている人も少なくありません。患者さんによって血管が細い、硬い、深い、曲がりくねっている、など状態も違うため、スムーズに行うためにはある程度のスキルが必要です。手先の器用・不器用は個人差がありますが、上達するためには練習するしかありません。落ち着いて打つべき血管を探す、針は正面から刺す、など採血の基本をマスターし、繰り返し練習しましょう。
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血管の走り方は人によって異なります。よく見えない場合は腕の力を抜いて下に下げてもらいましょう。親指を内側に入れて握ってもらうのも有効です。見つかりにくいと焦ってしまいますが、慌ててはいけません。
採血に苦手意識を持ってるなら、基本となる手順をおさらいすると安心です。途中途中で手を止めて考えなくていいように、手順を完璧に覚えておくことがポイント。項目ごとの説明もしっかり読んて、ぜひマスターしてください。